昨日飛んできた仕事を片付けていた。
とあるアーティストのライブ幕間で流れる
映像のロゴと美術のデザイン。
長くお付き合いのあるアーティストで
大体の好みは分かるし
何よりその子の「とある癖」もわかっているので
一生懸命作った今日のデザインも
きっと泡となって消えるんだろうな、なんて気持ちでいます。
担当の制作が、まだ入社したばかりの新人で
あわてんぼうな子なこともあり
できるだけ、美術は簡単に取り付けられて
かつ可愛く、手抜きに見えないものにしたいと思っている。
本当はそこまでやらなくたって良いんだけど
やるのなら、ちゃんと可愛くしたい。
まあ、容赦なく覆されるし
ぶっ壊されるんだけどね。
今までだって散々やられたし、見てきたわけだし。
それでも、手を抜けないのは
自分が自分の作るものに嘘をつきたくないんだろうなと思う。
せめて、完成させたい。
晩ご飯。
ピーマンの肉詰め。
お惣菜のカニクリームコロッケ。
レタスサラダ。
茗荷と大葉のお澄まし。
冷奴。
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分かりたくないはずなのに、
手を取るように分かってしまうのは
デザイナーの性なんだろうかね。
あなたが思う「かわいい」を作れるのは私だって
私は知ってる。
=遊兎=