Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

ただいまと言える場所

退院しました。

昨夜は、傷を庇うせいで
背中から腰までが固まってしまい
激痛で眠れずにいた。

低血圧のまま、ぼんやりと起きて
食事もそこそこに
退院の準備。

荷物をまとめていたけれど、
しゃがんだり、重いものを持ち上げられないので
おろおろと病室内の荷物を
一ヶ所にまとめるだけで
かなり時間がかかってしまった。

退院前の診察。
内診も苦痛ではあったけれどクリア。
お腹の傷も見せて、問題なく良好とのお墨付きをもらい
その場で傷を覆っていた防水シールと
ジェルもはがし、剥き出しの傷とご対面。

身体にメスが入ったわけだから
やっぱり不安もあったし
体をそのままカンバスにして表現している人間として
傷はとても怖かった。

なかったことになることはないと思う。
小さくても何ヵ所も切ったわけだし
縫い合わせた皺寄せがくる。
痩せたり太ったりすれば、縫い合わせた部分が
歪んだり違和感も出るだろう。

それでも、さすがは有名な病院。
ほんとうに綺麗にしあげてくれた。


術後検診は1か月後に。
病理検査の結果も教えてもらえるとのこと。

検査が終わって、病室に戻ったら
彼がお迎えに来てくれて
一緒に荷物をまとめた。

顔を見れたらなんだか嬉しくて
ずっと笑顔になっていた。

義両親もきてくれて、
手続きの間待っててくれて、
帰りにスーパーにも寄ってくれて。

長く歩くと貧血を起こしてしまうし
歩くスピードがかなり遅いから
車イスを借りてきてくれて
彼に押してもらいながら、
いつも歩いていっていたスーパーを回った。

しばらくは家事にも制限がかかる。
リハビリをがんばって、
1日も早く、いつも通りになりたい。

今夜のご飯は
彼が作ってくれたカレー。

少し焦げたり、じゃがいもがどろどろになっちゃったりしても
愛情たっぷりに作ってくれたから
とっても美味しかった。

ありがとう。

ただいま。


=遊兎=