Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

痛みが消えるまでは



何かをするにしても
痛みが走る。

原因が分かっていても
解決できない痛みは
ただ耐えるしかなくて
気持ちが弱っていく。

それでも早く治したいから
眠ってばかりはいられない。


*******

自宅療養が始まり、
いろんなことが思ったよりも出来たり
出来なくなっていたりして
一喜一憂しながら、生活しています。

家事の多くは、
思っていたよりもずっと
肉体労働で
何かを持ち上げることもできず
移動することもできず
ただもやもやとしているばかり。

家電が発達してくれたおかげで
昔よりずっと楽になったんだろうけれど
それでも、
今まで通りにはできないことが
想像以上にストレスになっている。


料理がしたくても
フライパンを支えることができないし
なにより材料を買って
持ち帰ることができない。
洗濯も、洗濯機は回せど
干すためのハンガーをとるので
痛みに悶えることになる。

家具ひとつ動かすだけでも
息が切れるから
掃除にも時間がかかる。


やりたいことの少しもできずに
ベッドに伏せる。
寝返りを打てず、動くたびに
圧迫感に胸が苦しい。



弱音を吐きたいわけじゃないのに
自分ができてたことができなくなって
誰かの手を借りる必要ができてしまったことが
じわじわと染みて落ちなくなる。

彼は私を責めないし
いつもすぐに手を差し伸べてくれる。
優しさに甘えては、哀しくなったりする。


すぐに良くなる。
日に日に回復しているんだから
もっと楽観的に考えて良い、はずなんだ。


まだまだ弱いな。

=遊兎=