Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

私を失いたくない

名前を名乗ることを赦されないのは

存在を無いものとして扱われるのと同じで

ただそこにいることすら

分からない只の器になるということ。

 

許容できなくて泣いていた。

それを一番大切で一番信じている人に言われてしまったから

哀しくて堪らなかった。 

 

我が儘ではないと思う。

 

私が私として生きていること

やっていることを

たった半分すら守れないのは

おかしなことだと思ったから。

 

名前を奪わないで、

存在を消さないで、

ここにいるのに、

ものを作っているのに、

私の名前があると困るから、と

消すことを強要しないで。

 

大切にしてほしかった。

私があなたの名前を大切にするように。

私の名前と

私が作ってきたものたちを

大切にしてほしかったよ。

 

=遊兎=