Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

その瞬間がいちばん楽しい

最近、忙しくしていたからか

燃え尽き症候群というか

なんとなく、自分の今の在り方が正しいのか分からなくなって

彼に夜な夜な話を聞いてもらった。

 

仕事は楽しい、

できることがどんどん増えてくのも嬉しい。

でも、

すっかり自分のための時間は減って

仕事ばかりになってしまった。

 

もの作りが好きで、

誰かのために作っていたくて、

デザインや映像を作る仕事ができている今は

この上ないほどの幸せなのだけれど

 

きっとこの悩みは贅沢で。

 

ただ、商用や不特定多数のためのものではない

自分が作りたくてやる、もの作りを

久しくやっていないなと思うから

 

少しだけ息をつく時間が欲しい。

 

でも、せっかく軌道に乗ったフリーの仕事を

手放したくない。

それにまた次の仕事がいつ来るか分からないから

ひとつを断るのがとてもじゃないが恐ろしくてできない。

 

要らないと言われるのが怖い。

居場所がなくなるのが怖い。

 

潰れそうでも笑って、

無理をしてでもこなして、

そうやって生きていないと意味がない気がして。

 

 

いつも、もう無理だと思う頃には

椅子の上にのぼって、首に縄を掛けた状態で

あと少しで自分を絶ちそうになる瞬間まで

追い詰められないとSOSの言葉がでない。

 

泣いて、やっと思い出すんだ。

私は限界を越えてるんだって。

 

もっと頑張りたいのに頑張る元気もなくて

それでも期待に応えたいと無理をする。

 

いつまでそんな生活なんだろうと思うと

哀しくなってくるんだ。

なんのためのもの作りなんだろうって。

 

お金は欲しいし、誰かに認められたい。

でも、私が私でなくても良くなってしまうなら

それは意味のないこと。

 

息を抜くことができないから、

物理的に仕事を取り上げるしかない。

分かっているけれど、

握りしめた手を開くことができない。

 

不安定な未来が怖い。

いっそ消えたいと思う毎日だ。

 

 

*******

そんなことを思いながら、

彼の新しい仕事の企画を手伝っていた。

首を突っ込まなければ楽なのに、

結局楽しいんだ、仕事をするのが。

 

馬鹿なのか、私は。

自分でも分からない。

 

=遊兎=