Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

この気持ちは誰のものなのか

ショッキングなニュースが連日流れていた。

メンタルに来るだろうと出来るだけ避けていたし

少しずつ受け入れられるものを増やしながら

浮かんだ感情や、考えを彼に話して

頭のなかを整理する日々だった。

 

少し落ち着いたと思っていた。

感情が揺さぶられるような感覚は薄れてきたから。

でもそうでもなかったらしい。

 

ふと自分がもうしんでいるような感覚になる。

もうとっくにしんでいて、

ここにいないような気持ちが消えない。

 

離人感の一種なんだろうか、

痛みも恐怖もない。

 

ただ、そこには虚無感だけがあって

今いる私は私でない気がして。

 

口に出したところで、きっと解決はしない。

周りに不安を撒くくらいなら

ただ黙って耐えた方がきっといい。

 

いつかこの気持ちも消える。

 

今はただ、この感情に向き合う方法が分からなくて

脱け殻のような私をもて余すだけ。

 

今夜眠って、明日目覚めなかったとしても

今なら仕方ないと思ってしまいそうなほど

自分の命が希薄に感じる。

 

消えたくない、とも

消えたい、とも感じない。

 

そんなことさえ、もう終わったことのように感じてしまう。

 

=遊兎=