晩ご飯。
牛肉炒飯。
ほうれん草のシチュー。
ピーマンの肉詰め。
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暗号めいた言葉で
届け、とどけと願いながら
ただ縋るように紡ぐ。
二人だけの作戦会議が続く。
心細くて、手を離すのが怖かっただけかもしれない。
一人ではきっと耐えられない恐怖に
ふたりでやっと立ち向かっている。
喘ぐような息つぎの間で
おねがいだから、と何度も呟いた。
いきていてくれと願う。
もう冗談じゃ済まされない、
私たちは酷く傷ついたし
現在進行形で心配と不安で潰れそうになっている。
どうか届いてくれと、世界に発信する
モールス信号のような暗号が
きみの元で暖かな光になりますように。
考えられるすべてのリスクを避けながら
隙を手探りで探していく。
どこかでいつか届くかもしれない
ここにいるよってメッセージを待ってる。
=遊兎=