Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

引き裂かれるくらいなら



日本でオペラをやるなら、
一番に名前が上がるであろう
新国立劇場に行ってきました。
まさか、ここに招待されるとは
思ってもなかったな。

開場20周年の記念特別公演として
演目はヴェルディアイーダ
オペラの中でもかなり有名な作品。

学生の頃、
先生が見せてくれたので
あらすじと有名なシーンはほぼ押さえた状態で
鑑賞してきました。

用意してもらった席がかなりいい席で
オーケストラピットも目と鼻の先。

表情ひとつひとつ、
装飾の細やかさまで見てとれる
間近の席で鑑賞させてもらいました。


まだ本公演前で
今日のはゲネプロと呼ばれる公開稽古。
稽古とはいえ、すべて本番通りに行われるため
迫力ある演目を少し早めに見せてもらえる
特別な公演でした。


アイーダの物語は
とてもハッピーエンドとは言いがたい
この時代特有の悲劇で
誰一人幸せになれない哀しさが
妙に美しく残るお話。


学生の頃は分からなかった感情を
今は少し汲み取れるようになって
4章をたっぷりと堪能させてもらいました。

平日なのに彼と二人で出掛けられて
とても不思議な気分だった。

明日からはまたいつも通り。


=遊兎=