Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

何もなければと願う夜に

明日はいよいよ福井へ帰省。

母からは、祖母は変わらずとの連絡があった。

移動中に何かあれば、自宅までなんとか帰らないとな。

なるべく迷惑の掛からないように。

 

お土産も持ったし、

洋服も詰め込んだ。

あとは明日、新幹線に乗るだけだ。

 

台風が心配だな。

移動に重ならないと良いんだけど。

旦那側の兄弟たちも移動が大変らしい。

第二子も生まれたばかりだし

私たちよりもきっと大変だろう。

 

祖母のことはまだ話していない。

何かがあってからにした方がいいとの判断だったし

私も今の状況をうまく話せる自信はなかった。

 

静かな夜だ、

明日にはやっと福井に帰れるというのに

切なさで心が締め付けられている。

仕事が片付いていてよかった。

危篤の連絡を入れたから、上司たちが気を遣って

仕事をふらないでいてくれるんだろう。

 

スタジオに大きな撮影が入っているから

しばらくは朝も早く起きなければいけない状況だけれど

あまり眠れないし、きっと大丈夫。

葬儀が重ならなければ、上司に電話番をしてもらう必要もないはず。

 

何もなければいいのにな。

ただゆっくりと過ごすつもりでいた帰省が

少しだけ難しい状況になっただけだ。

 

なにもなければいい。

そんなことはないんだろうけれど、

そう願わずにはいられない。

 

=遊兎=