Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

たとえ上手く行かなかったとしても

今日は全然眠れなかった。

それでも、朝早くに起きて

役所へ書類を取りに来た。

 

まだ街は眠っているみたいな感じで

全ての手続きが終わってようやく

モーニングが始まる時間になった。

 

あれこれ考えるのもしんどくて

目の前にあったお店に入った。


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クレープのお店だったらしい。

朝ごはんにクレープなんて、おしゃれだねなんて

笑ってはみたけれど

二人ともぎこちなかった。

 

書類を取りに来てくれた担当さんも

強張った表情をしていて、

先日会ったときとは全然違った。

淡々と書類を確認し、不備がないとわかると

そのまま足早に去っていった。

 

冷めたクレープをもそもそと口に運んだ。

味はきっと美味しかったと思うけれど

あんまり覚えていない。

 

一度帰宅して、そのまま会社へ。

午前中に出社するのも珍しいな。
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電車を待ってる私。

泣きそうな顔をしてる。

 

 

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今日着てたお洋服。

赤いニットは今年買ったもの。

単色でまとめてキレイめに。

 

******

 

出社して仕事して。

あまり手につかなかった気がする。

 

帰宅して、彼ともいろいろ話した。

 

たとえこれがうまくいかなかったとしても

可能性があることを知れただけで

私はとても嬉しかったし

あなたと一緒ならどこだっていいよって。

 

それに、可能性がないと分かったとしても

あなたを責めたりしないし、

また別の方法を一緒に探せばいい。

 

だから、一緒にいようねって。

 

慰め合うように抱きしめる。

最後まで諦めないけれど、

どう転んだとしても、

とても楽しくてドキドキした日々だったことには変わらない。

 

=遊兎=