今日は全然眠れなかった。
それでも、朝早くに起きて
役所へ書類を取りに来た。
まだ街は眠っているみたいな感じで
全ての手続きが終わってようやく
モーニングが始まる時間になった。
あれこれ考えるのもしんどくて
目の前にあったお店に入った。
クレープのお店だったらしい。
朝ごはんにクレープなんて、おしゃれだねなんて
笑ってはみたけれど
二人ともぎこちなかった。
書類を取りに来てくれた担当さんも
強張った表情をしていて、
先日会ったときとは全然違った。
淡々と書類を確認し、不備がないとわかると
そのまま足早に去っていった。
冷めたクレープをもそもそと口に運んだ。
味はきっと美味しかったと思うけれど
あんまり覚えていない。
一度帰宅して、そのまま会社へ。
午前中に出社するのも珍しいな。
電車を待ってる私。
泣きそうな顔をしてる。
今日着てたお洋服。
赤いニットは今年買ったもの。
単色でまとめてキレイめに。
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出社して仕事して。
あまり手につかなかった気がする。
帰宅して、彼ともいろいろ話した。
たとえこれがうまくいかなかったとしても
可能性があることを知れただけで
私はとても嬉しかったし
あなたと一緒ならどこだっていいよって。
それに、可能性がないと分かったとしても
あなたを責めたりしないし、
また別の方法を一緒に探せばいい。
だから、一緒にいようねって。
慰め合うように抱きしめる。
最後まで諦めないけれど、
どう転んだとしても、
とても楽しくてドキドキした日々だったことには変わらない。
=遊兎=