Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

涙と一緒に流れていく

今日は出勤日。
夜間作業が続いていて、
眠気があまりとれないまま
お仕事へ。

監督と次の撮影に関する打ち合わせをして
企画を練りつつ、画コンテの準備。

ほぼ、アシスタント。
私、デスクの筈なんだけどなあ。笑


アニメーションの方が納期だったので
定時あがり。

帰宅してすぐ、昨日の続き。
黙々としあげて、食事して少し仮眠をとってから
最終確認と仕上げ。


なんとか、日付が変わる前に納品。
担当さんにはとても喜んでもらえた。



新年会に行ってた彼も帰宅していたから
完成を凄く喜んでくれた。
ごほうびにプリンも買ってきてくれた。

でも今回のは
達成感よりも恐怖の方が強かった。
本当に完成させて良かったんだろうかって。

仕事として当然のことをした。
客観的に見れば正しい。
否、大人としてやるべきだったから
間違ってない。

でも怖かった。

昨日思い出したこと、
不安だったこと、
今感じていることを
彼にやっと話せた。

案件が終わったから、
影響されて手が止まることはないから。


ほっとしたのかな、
ぽろぽろと泣いていた。

過去がどれだけ悲惨だったのか
改めて感じていた。

彼にたくさん抱き締めてもらって、
遊兎はもっと正当に評価されていい、って
もっと上を目指して良いし
誰かに足を引っ張られる必要もないって
はっきりと言ってもらえて

凄く凄く安心した。


昔の自分に教えてあげたい。
これからたくさん辛いことがあって
何度もしのうとしたり、
ころされそうになったりもするけれど
君が大好きで大好きでたまらなかった
最初で最後のファンレターを書いたアーティストの
MVを一緒に作ることになるんだよ、って。

信じられないだろうけれど
まさかって笑うだろうけど
意外とできるもんだよって。


大好きです、って書くだけで
心臓が破裂するかと思ったあのときのことを
少しだけ思い出した。

光栄なお仕事でした。


=遊兎=