Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

クラップ音が鼓動に繋がっていく

CG作業も大詰め。

一度作ったデータを手放して

最初から作り直していく。

 

まっさらになったタイムラインを

また少しずつ埋めていく。

 

音に合わせて、編集点を打っていく。

何度も何度も繰り返し流しながら

気持ちがいいポイントを探っていく。

文字が躍る、

トランジションが煽る、

瞬きをする暇がないほど、早い展開に

次は何が来るだろうかと期待が膨らんでいく。

そんな映像にしたい。

 

OPは、これからを予期させる助走地点だから

どれだけの勢いで飛び出して行けるのか

最高点を予想して、早く早くと気持ちを急かしたい。

 

そんな映像に、なっただろうか。

 

ようやく出来上がった映像を繰り返し流しながら

彼にも意見をもらって、最終調整をした。

いいんじゃない?と言ってもらえたので

ようやく、書き出しへと進めた。

 

やっと終わった。

まだ、これからオフラインチェックではあるんだけど

だいぶ難産だったから、手放せるのが嬉しい。

まだ納期が決まっていないくらいだけれど

旅行前に終わらせたいと思っていたから

今日終わったことで開放感が凄い。

 

終わった、良かった。

ちゃんと妥協せずに詰められた。

今まで作ってきたものを超えて、

やっと手が届くようなところに触れた気がした。

成長してる、今もずっと。

それがまだ感じられるから、私はまだ上に上がれる。

 

伸びしろはまだあるよ、

だから期待していてほしい。

私はどこまでいけるんだろうか、

私も私に期待できるように。

 

 

お疲れ様、私。

クライアントやアーティストが喜んでくれたらいいな。

ファンに届く日が楽しみだ。

 

=遊兎=