Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

ときめきは明日までとっておいて

制作途中になっていた美術をみんなで作り、

そのあとメイクとヘアセットのリハーサルを兼ねて

衣装合わせと、軽い撮影。

 

3人いると本当に学祭みたいな気分だ。

あれこれ手を動かしながら

次々とアイディアがわいたり、

話が弾んでいくのが楽しい。

 

普段は、大体ひとりでモノ作りすることが多いから

人と一緒に作るのは本当に新鮮だ。

煩わしさや不自由さよりも、楽しさが勝ってる。

それは輪っかだからだね、

思っていることが言葉にしなくても伝わったり

ぱっと浮かんだものをやってみようと思えたり。

不思議な力に引っ張られるように、

どんどん出来上がる美術にドキドキと心が高鳴る。

 

ヘアメイクは久しぶりだったし、

慣れないことも多くて予定していたよりも時間がかかった。

明日の本番ではもう少し早くできるようにしなければ。

 

カメラの設定も、練習してはいたけれど

屋内だとやっぱり難しいな。

夕方で刻一刻と日の当たりが変わったのもあったのか

本当に設定が安定しなくて苦労した。

明日は大丈夫だろうか。自信がなくて震えるけれどやるしかない。

ぐるぐると設定を考える。

明るい時はこう、日が陰ったときはこう、

いろいろ動きがある時はこのモードにして…と

イメージトレーニングが終わらない。

 

バッテリーもフル充電にして、

明日はなるべく荷物を軽くしなければ。

 

いよいよだ、

今日はしっかり眠って明日に備えよう。

震えているのは武者震いだと思い込もう。

 

大丈夫、絶対いいものが撮れる。

 

=遊兎=