Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

この瞬間を収めるために


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素敵なロケーション、

最高のお天気、

そして素晴らしい二人の被写体と

頑張り屋さんのアシスタント。

 

全部が揃った最高にハッピーな秋の日だった。

 

何度も泣きそうになったし、

撮り終わった直後は泣いていた。

 

夕日が沈む瞬間を狙って撮った写真は

まさに、撮りたかった画だった。

 

この世界に二人しかいないような、

そこに映るのは正真正銘の愛で間違いないと思えるような

そんな瞬間を焼き付けるように、シャッターを切った。

 

こんなに良い画は、もう二度と撮れない気がする。

そんなことを考えるくらいにはやりきった撮影だった。

 

何度もシミュレーションしていたカメラ設定も、

園内マップとロケ写真を睨めっこして立てた撮影計画も、

この日のために買ったフィルターも

全部全部役に立った。

 

あとは、現像してもっともっと素敵に仕上げるだけだ。


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カメラのセット中。

本当に楽しかったな、

盛り上げるためにもいつも以上のテンションでいたけれど

そうしなかったとしても、心から楽しい撮影だった。

芝生に跪いて、めり込むんじゃないかってくらいローアンを狙って

見えた広い青空と白のコントラストは

しばらく目に焼き付いて消えそうにない。

 

体中が痛くて、指の先まで筋肉痛になっているけれど

これ以上ないくらいにやりつくした撮影だった。

 

本当に、この瞬間を私に任せてくれてありがとう。

準備の時からずっとずっと楽しかったし、

こんな幸せのお裾分けをもらえるなんて思ってなかった。

 

どうか末永くしあわせに。

 

=遊兎=