心は痛めつけられすぎて、麻痺しているみたいだ。
彼と一緒に散歩をしてきた。
今日は曇り空で寒空の下だったけれど
足取りは軽かった。
見慣れない街にソワソワとしながら
いつか慣れるんだろうか、と
ふたりでいろんな話をした。
荒んでしまった心に、何を入れても痛むような気持になってしまうけれど
せっかく彼と新しいことが始まるのだから
せめて少しでも前を向いていたい。
この気持ちを邪魔されたくない。
いつもよりも少し速足で歩いた。
悩みなんて振り払えますようにと。
いつかこの道を、みんなで歩けますようにと。
=遊兎=