Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

運ばれてどんぶらこ。

一足先に移動中のじろーさん。

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可愛いね。

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とてもとても、大事な契約に行ってきました。

先月から続いていたこの手続きも

今日で終了。

大きな会議室の真ん中で

最後の印鑑を押し、

すべての書類に目を通して

やっと一連の契約が終了した。

 

あいにく小雨だったけれど、

心の中は澄み切った晴天のよう。

 

 

彼と住む家を、手に入れました。

新築戸建て、庭付き、駐車場付き。

閑静な住宅街にある日当たりのいい素敵な家です。

 

マイホームなんて、と話していた日もあったけど

いろんなことを考えて

迷うくらいなら一度見に行こう!と思い立った

10月のあの日。

 

本当に運命が変わるような音がしたんだ。

 

1軒目の候補は、

契約までいって、競合の相手の一括購入に負けて

やっぱり難しいのかなって落ち込んで

でもその間に進んでいたローンの申請が終了し

アドバンテージを手に入れた状態で見せてもらった2軒目。

 

LDKに入った瞬間に、

ふたりともが「ここだ」と強く感じた家。

 

大きく開けたダイニングの窓、

高い吹き抜けに、広々としたリビング、

使い勝手のいいキッチン、

居室も申し分ない広さで

何一つ欠けていないような

私たちの理想の家だった。

 

私たちが結婚した時、

両家が持ち家だったこともあり、

マイホームを持つことはないかなって話をしてた。

自分たちのライフプランに合わせながら

住み替えていくのも良いよねって。

 

勿論、建築が好きで、間取りが好きで

インテリアが好きな私にとって

自分で作っていける空間はとてつもない魅力だったけれど

家を建てる大変さを知っているから

それを2人でこなしていくよりも

別の形で幸せになれればと考えていた。

 

でも、いざ探し始めてみたら

決して遠くないところに、

私たちの理想があることに気付いて

2人でアクセルを踏み込む勇気がでた。

 

家といえば、注文住宅じゃないと

好きなものはできないという

固定概念が2人になかったのも大きい。

強いこだわりがあるわけでもなく、

ただ2人の目指す理想像がブレずに一緒だったことも

家選びをスムーズにしてくれたのだと思う。

 

結婚してすぐだったらこんな風にはいかなかっただろうな。

遠慮したり、意思の疎通がまだまだ取れなかったし。

収入の不安を拭うことも

東京でいきていくという覚悟を持つことも

きっとまだできなかった。

 

簡単ではないけれど、

ローンを組んで家を買うことができて

彼の仕事の実直さを再確認したし

本当に心から尊敬した。

家を買うこと、

お金を借りること、

こんなにもハードルが高くて、

でもそれをちゃんと乗り越えられる力があること。

私1人じゃ届かないところに

いつも手を繋いで連れて行ってくれる。

 

ずっと持っていた私の夢、

自分のアトリエを持つこと。

大きくなくて良い、

自分がものづくりを存分にできる場所を持つこと。

 

それを彼が叶えてくれた。

 

凄いな、

本当にすごい。

彼とならなんだってできてしまう気がしていたけれど

本当になにもかもが叶ってしまう。

 

契約の後、

車を借りて、大事なものだけを先に詰め込んで

新居へと向かう。

契約が済んだから、もう私たちのもの。

私たちの家。

 

まだ実感がないけれど

これからきっと何度も実感するんだろう。

 

あなたと暮らす大切な我が家で。

 

=遊兎=