Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

思い出すようにひとつひとつ

味覚が分からない私のために、

彼が食事を買ってきてくれたり

味が分からなくても、香りが分かりやすいものを選んでくれたり

食べても味が分からないやと笑う私に

一緒になって分からないか~って笑ってくれたり。

深刻そうな顔しないで、良くなるように

一緒にサプリを探してくれたりする。

優しいな、

本当にいつも救われている。

 

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今日は少し調子がよさそうで、

おそばが食べたい気分になったので

(味覚がないと食べたいものも浮かばない)

彼と二人で出かけてきた。

 

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ゆば蕎麦。

 

ここのは関東風なので味が濃く、

香りも強いので、味覚が弱っている今でも

いい香りを感じられた。

ほんのりとだけど、味も感じた気がする。

 

お店の近くの学校が、卒業式をしていた。

かわりばんこに看板前で写真を撮っていた。

土地が変わっても、この光景も笑顔も変わらないんだな。

 

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これはきっと、こんな味、って

香りと記憶を頼りに、思い出してく。

 

ひとりじゃないから、大丈夫。

もうあの頃には戻らない。

 

=遊兎=