Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

夢でさえ不幸になりたがる

哀しい夢を見た。

妊娠して、
幸せに暮らしていたときに
誰かに故意にぶつかられ、
高いところから落ち、腹部を強打。
気を失い、
意識が戻ったときには病院のベッドの上で
妊娠していたはずのお腹には
空虚だけが詰まっている
流産する夢。


妙にリアルな夢だった。
彼や周りの人たちも出てきたからだろうか。
病院にも、最近よく行っているからかもしれない。

目が覚めてからも
「妊娠してるんだっけ」
「ああ、流産したんだ」

「違う、最初から妊娠なんてしてない」
って現実と夢が混濁していて
だから余計に哀しかったのかもしれない。


ストレスを感じているのかもしれない。
妊娠や子どもの話をよくされるから。

彼との子どもはほしい、と思っている。
でも育てること、一緒に生きていくことを考えると慎重にならざるを得ない。

元々子どもは産めないと思っていた人間なのだから
そんな戸惑いが生まれるのも仕方ないと思っている。
でも。
それは世間一般に認められない思想なんだと思う。


少なくとも期待されている。

早く子どもを産んだ方がいい、って
その言葉がどれだけの重さがあるか
気付いてくれる人は
きっとそんなこと口に出さない。


=遊兎=