Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

味のない世界。

どこかに行ってしまった私の味覚。

嗅覚は正常で、ほんとにただ味がしない。

味覚障害が再発して、

フラッシュバックが何度も起きて

ぐらぐらと生活が揺さぶられる。

 

福井にいたころ、

自分の仕事を評価されず

ずっと虐げられていたあのときと

今の自分がダブっていく。

 

どうしたらいい。

 

昨日散々泣いて、彼といっぱい話をして

それでもまだ気持ちが落ち着かない。

 

どうすればいいかなんて、もう分かってるのにな。

 

今は、とにかく自分の仕事をするだけ。

一人でいると泣いてしまうから、

彼がそっと背中を撫でてくれる。

 

よしよし、大丈夫だよって。

困った顔しながら、いつも抱きしめてくれる。

 

何かが欠けてしまった私でも、

ここにいていいって教えてくれるから

きっとあの頃よりはずっとマシなんだ。

怖くて悲しくて、消えてしまいたいけれど

彼の手を離さないように

ちゃんとここにいなくては。

 

=遊兎=