ストレスのせいかな、
辛くて、だめになって、
ひとりで家を出た。
ほんとは彼を散歩に誘ったんだけど
言葉だけで、行動には移してくれなくて
いっぱいいっぱいだった私には堪えられなくて
彼を置いて一人で出てきた。
歩いて、歩いて
どこまでも行けたら良かったのに。
結局隣駅まで歩いて、
それでも足りなくて、電車でその次の駅まで行って
友人への贈り物を買って、
帰ってきた。
音楽を聞きながら、
止まらずに歩き続けた。
彼とピリピリしてしまったから、
仲直りのつもりでケーキを買って帰った。
少しだけギクシャクしたけれど、
元通りになった、と思う。
消えたくて堪らなかった。
ずっとその気持ちがあったのに
目を逸らして、押し殺して
でもそれにも疲れてしまった。
このまま消えてしまえればと思った。
どこにもいけないな、
どこにも行けないんだ。
居場所がない気がして
消えたい衝動に任せて
いなくなってしまいたいのに
そんなこともできない自分に嫌気がさす。
日常で押し流してしまえば、
またいつも通りだ。
求められている私の形を保たなければ
必要とされないのなら
いる意味などない。
=遊兎=