Cry for the Moon

哀しがりの黒猫のひとりごと。

桜の花は哀しいのか



二人でお花見に行ったんだ。
去年と同じ公園に、
今年は小さなレジャーシートを買って
二人で狭いねって小さくなって
買った焼きそばを二人で食べた。

来年は寝転がれるくらい
大きなレジャーシートを持ってこようとか
お昼寝したら気持ちいいだろうねって
話をしていた。

少しだけ、
意見の違いがあって
帰り道は不機嫌な彼に、
気を遣いながら帰宅した。

明日からの旅行の荷物をまとめてから
彼の弟さんからの電話を受けた。

嬉しいことと
少しだけ複雑なことを聞いた。
それでもお祝い事に違いなくて
ざらついたものを感じる私は
きっとお門違いで。


彼と話をしていて
感情の糸が切れてしまって
パニック発作を起こした。

泣きたくない、嫌だと
声をあげて泣いて
身体を殴ってかきむしっていた。

誰も悪くない。
ただ、私が
彼の気付かないうちに
沢山のプレッシャーを受けていて
それが溢れ出ただけだ。


脳裏に桜が焼き付いている。
桜吹雪はまるで泣いてるみたいに
溢れていた。


=遊兎=